2021-02-01 Mon

昨日は美作市の現場で構造賢学会でした。
構造賢学会は、完成のそれと違って、やはりあんまり人気がなく
通常ならば、参加が2~3組というところが普通なんですが
昨日は8組も参加を頂きました。
なので、急遽時間分けをさせて頂いての開催となりました。
時間的に無理をお願いしたお客様もいらっしゃったかと思いますが、無理を申し上げました。
内容としては、耐久性に関すること、断熱に関すること、構造の強さに関すること
などなど急ぎ足でご説明させていただいたような状況でしたが、ご理解頂けたでしょうか?
1時間ずつの時間配分でお願いしたのですが、熱心な方はそれ以上の時間をかけて
いろいろな質問をぶつけて来られる方もいらっしゃるほど
何か熱い賢学会になったように思います。
何はともあれ、普段は見られない構造の部分
しっかりと見据え、考えられる賢い消費者になって頂きたいものです。
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2020-10-28 Wed

美作市のKTさま邸
配筋が出来上がりました。
検査も、いつものようにきっちり合格
この後生コンクリートを打設します。

この写真は、別の現場のものですが
赤い○をしたところ
基礎がないですよね。
人が通るため・・・・?
それもありますが、床下エアコンを仕込むためにわざと開けているんです。
でも
それって何も考えずに開けてしまっていいんでしょうか?

何も考えずに、必要だから、と言う理由だけで開口部を設けたのが上の図の下の絵です。
基礎の立ち上がり部分は、『基礎梁』といって、建物を支える大事な部分
これは、木材の梁一緒で、建物を支えるための大事なもの
だから本来は、途中を開けたりせずに、端から端まできちんと通ってないとダメなものなんです。
しかし実際には、床下を点検したり、先ほどの床下エアコンを仕込んだりすると
基礎の間のどこかは図のように開口しなければなりません。
だから
上の図の上の絵のように、上がない分下に梁を造って、結果的にその梁がずっと通っている
ということを実現しなければなりません。
このような梁を『地中梁』を言います。

わかりますかね??
下に掘り込んだぶぶん。
これが本来上にある部分を逆転して、下に造ったということですね。
出来てしまえば、目に見える部分しか分かりませんが
構造計算(許容応力度計算)までしていくと、こういった地中梁の大切さが分かります。
もちろん今回も、それに基づいた設計で出来ています。