2014-12-27 Sat

先日の記事で補足しておかなければならないこと
もう一つ
先日の記事、ひょっとしたら構造用合板が悪い
なんていう誤解があってはいけないので補足です。
上のグラフを見てください。
そして先日と同じように、左から右に向かって水が流れる、と想像してください。
今度は石膏ボードを過ぎたところに、巨大なダムが現れています。
これは、防湿フィルムとかベーパーバリアと呼ばれているもので
簡単に言ってしまえば、ビニルのシート(正しくはポリのシート)です。
要するに、水をせき止めるためにビニルのシートで堤防を作っているんです。
こうすれば、構造用合板という透湿抵抗が高い材料を使っても、その手前でダムがせき止めてくれているので
全く関係ありません。
これが先日も申し上げた、湿気と戦う 方法です。
実はこの方法、一般的な高断熱、高気密の住宅では当たり前の方法。
高断熱にした
↓
結露させたくない
↓
ベーパーバリアを張った
↓
高気密になった
これで高断熱→高気密住宅
ちゃんと言い方にも順番があるんです。
ただし、先日の繰り返しになりますが
湿気と戦い抜くのか、共存するのか、その選択は難しい所かもしれません。
弊社の場合
後者を選んだのですが、それは、家全体が呼吸するイメージで、実際そういう家が理想であると考えたから。
でもそれにしても、決して情緒的にとか、感情的にやったわけではなく、こうやって理論立てて、検証して選んだ
ということです。
3話とも読んでいただいたかた
ありがとうございました。
これでも話が足らない部分が多々あると思いますが、その補足は実際お会いして
充分お話しましょう。
2014-12-25 Thu

昨日の、分かりました???
最後のくだりがちょっとはしょって書いたのでわかりにくかったかも・・・
あれは、結露判定プログラムというものがあって、それに基づいての計算なんです。
定常計算といって、ある条件を設定して、その状態での計算
でも、実際には、その状態というのは常に変化していているので、実際にそのとおりかというと
そうではありません。
でも、この計算の場合
結構厳しい側にふって計算を行っているので、絶対はありませんが、かなり信用できる
ということ、らしいです。
らしい、っていい加減なことを
と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は学者ではないのでそこまでしか言えない
ということはご容赦ください。
で、今日の続きは
昨日の透湿抵抗値のことで、こうすればより分かりやすくなるかも
ということです。
上のグラフを見てください。
湿気という波、もしくは水の流れが左から右に向かって流れていると想像すると
どうでしょう??
構造用合板という高い壁があるので、
そこでせき止められてしまう、と言う風に見えませんか??
そう、そのせき止められているところで滞留した水が結露
透湿抵抗が低い、= 堤防が低い= 水が流れていく = 結露が発生しにくい
そういうことですね。
こんなこと、少しづつ勉強していきましょう。
今年は是非とも、こんな大切なことの勉強会を開催できたら、と思っています。
ご意見下さいませm(_ _)mm(_ _)m
2014-12-24 Wed

本日、津山のMZ邸も中間検査を受けました。
いつものように指摘事項は何もなく、何事もなく無事終了です。
で、今日は
きちんとやって良かった、良かった
では面白くないので、ちょっとお勉強を。
実は、時々聞かれる事についてお答えします。
「息吹木さんはなんでこの白い壁材を使うんですか??」
お答えします。
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2014-12-20 Sat

今回の記事は、以前書かせていただいた「健康と住宅の関係」
とリンクするもの。
その中で、家庭内で起こる心疾患などの事故に関して書きましたが
その内訳が上記のグラフです。
怖いでしょ!!
外出中よりも遙かに家の中で起こっているっていうこと
でもこれが統計に表れた現実なんです。
この家庭内の事故
多くはヒートショック、つまり温度差が原因。
それは、とりもなおさず
家の性能に大きく関わっているんです。

この表は、今建てられている家がどの省エネ基準でできているのかを表したものです。
平成11年基準というのが、今で言う「次世代省エネ基準」の家
私たちは、これが最低限のレベルだと思っていますが、それでもたった5%
1992年基準は、まだ我慢できるとしても
その他は、残念ながら、断熱しているというレベルではない、といえます。
そうなんです
そんな家に住まれている方が全体の3/4以上いらっしゃる
そこで最初のグラフのような事故が起きている
というのが現実。
残念ながら・・・・
もう一つ

これは、先ほどの基準の住宅での年間光熱費の比較
お金に換算してもすごいでしょ。
この記事ではこんな試算をしていました。
次世代省エネ基準以外の住宅を、全て次世代省エネ基準を満足するまで断熱リフォームしたと想定し、世帯あたりいくら冷暖房費が減るのかを計算してみました。さらに、その結果にそれぞれの省エネ基準の予想戸数を掛けて計算しました。すると、その結果は驚くべき数字となりました。
なんと、年間約2兆7000億円もの冷暖房費を削減することができます。
この金額は、現在、「原子力発電所が止まったことで海外に余分に流出している」と言われている金額に近いです。
以上の記事は、断熱で有名な松尾先生から頂いたものですが
なかなか興味深いものでしたので記事にさせていただきました。
これから家のリフォーム、改修をお考えの方
いつも申し上げているとおり
表面ばかりをいじるのではなく、根本的なところを考えていいく
これも非常に大切なことだと思います。
2014-12-12 Fri
明日は12月13日そう、望年会の日です!!!!
今からむちゃくちゃ楽しみです。
今回はあたらしい企画も考えてます。
むちゃくちゃ楽しみです。
木工も沢山作りました。
喜んでいただけるか・・・楽しみです。
とにかくあした
むちゃくちゃ楽しみです!!!!
雪が降るかもしれませんけど
明日はよろしくお願いします。
2014-12-10 Wed
先日ある事件が!お引き渡しを済ませたばかりのOYさまのお宅でのお風呂のクレーム
幸いにして、メーカーが対応してくださる、ということで
一安心。
詳しい内容はここでは控えさせていただくことにしますが
ここで言いたいのは、メーカー側の対応のこと。
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2014-12-08 Mon

昨日はMSさまと現場で打ち合わせ
あっと
その前に・・・・
MSさまではなくて、MZさまに訂正です
すみません m(_ _)m
そんなMZさまとの打ち合わせ
現場でやる、ということの大切さ
いつも弊社では、現場打ち合わせしました
みたいのことを書くんですが
やっぱりこういうことって大切だから書くんです。
紙の上ではわからなかったことも
こうして現場で確かめると分かることも多々。
それでもわからないことは、また別の機会に確かめる
そんなことを繰り返しながら
家ってできていくんです。
自分のものになっていくんです。
だから
やっぱり現場打ち合わせ・・大切です。
これからこんなことしばしば
これも楽しみのため。
2014-12-04 Thu

MS邸も、おかげさまで屋根仕舞いは完了しました。
上棟後、天気が毎日のように悪くて、ホンとどうすればいいのか
悩むような状態でしたが、何とか屋根だけは仕舞えました。
おかげさまです。
ちょっと建築を知っている方なら、もしかしたら
「なんで屋根を仕舞うだけでそんなに時間がかかるんだ??」
そう、ただ屋根を仕舞うだけならそんなには時間がかからないんです。
ただ弊社の場合、
分厚い断熱材をしっかり入れて・・・・・
と言う部分が写真にしっかり写っているんですが(申し訳ないこれはFJ邸の写真)
以前もご紹介したウッドファイバー60㎏品
こいついを入れるのにまず一苦労。
それから、構造用合板で屋根の水平面をしっかり固めて水平力を出して
その上にタイベックシルバー、そして通気垂木
そして、そして、やっと屋根地になる構造用合板
これだけのことをするんですから、やっぱり時間がかかる。
でもいつも申し上げるように
これだけやるのには、やっぱり意味がある。
夏の暑さが全然、全く違う!!!!
これは我が家で実証済み。
2階は暑い!!
なんてことは全くない!!
これから地球温暖化に向かう中
こうした取り組み、必要だと思うんですが、どうでしょう?