2016-05-30 Mon

岡山の内尾の家が出来ました。
完成賢学会を開催させていただきます。
日時 : 6月 4日(土) 5日(日)
10時~17時
場所 : 岡山市南区内尾
上で完成を感性と書いているのは、建物を見る以上に、部屋の空気感を感じて頂きたいから。
普通の新築の家とは違う、人が長く住むための空気感を感じて頂きたいから。
今回も、じっくり感じていただくため、じっくり見ていただくため
完全予約制で行います。
詳細、およびお申し込みは、こちらよりお願いします。
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2016-05-23 Mon
熊本地震検証第2弾今回の記事は、日経アーキテクチャーさまよりのものです。
以下ご紹介
接合部の接合方法や耐力壁のバランスなどの規定が厳格化された2000年以降の告示が加わった新耐震基準(2000年基準)になってから完成した木造住宅が、これほど大きな被害を受けた様子は、過去の大地震で見たことがない──。
被災地に入った複数の研究者や実務者から、こうした声を聞いた。工学院大学名誉教授の宮澤健二さんらが益城町の宮園、辻の城、惣領の各地区で計205棟を調査した結果では、2000年基準の住宅が1割あり、そのうちの3~4割が倒壊・大破していた。
00年以降に完成した木造住宅の被害で最も衝撃的なのは、性能表示制度の耐震等級2で設計していた住宅Aだ。本震で1層崩壊した。

耐震等級2で設計した住宅Aと2000年基準の住宅Bにおける被害の様子。Aは南西側に倒れ1層崩壊した。Bは西側に傾いて隣家との間にある塀にぶつかっており、倒壊は免れた(写真:宮澤健二)

北東の出隅から60㎝離れた箇所の通し柱の被害。ホールダウン金物のアンカーボルトが基礎に固定された状態で、柱が引き抜けている。ホールダウン金物は折れ曲がっている(写真:宮澤健二)
耐震等級2は、2000年基準の1.25倍の強さに相当する。ただ、Aは熊本における地域係数0.9をみて1.12倍としていた。Aの躯体の北東側部分では、土台や桁から引き抜けた柱が多数見つかった。南西側に倒れる際に引き抜けたと考えられる。
盛り土の造成地に建つAには見逃せない点がもう一つある。地盤調査で地盤補強が必要と判定されたため、長さ約10mの鋼管杭を地盤に施工していたのだ。Aの隣のBも盛り土に建つが、地盤改良はしていない。
Aを手掛けた住宅会社は、耐震等級2の住宅を益城町内の別の場所でも建てており、その住宅には被害がないという。住宅会社3社にもヒアリングしたが、住宅A以外に耐震等級2以上の住宅の被害は確認できなかった。
Aの被害については、京都大学生存圏研究所教授の五十田博さんや建築研究所の研究者などが原因究明に取り組んでいる。五十田さんは、「杭で補強した地盤に建つ剛性を高めた住宅に今回の地震動を入力すると、どのような応答が見られるのかを詳しく調べたい」と話している。
益城町で見られた2000年基準の住宅の被害で顕著だったのは、筋かいの破壊だ。
例えば、07年完成の住宅Bは筋かいの損傷などにより全体が西側に大きく傾いている。Bを調査した耐震研究会(東京都世田谷区)によると、南側の長手方向の4カ所の筋かいが、中間で破壊していたり、筋かいが壊れて端部金物から抜け出したりしていた。「接合部が粘るより先に、筋かい材が破壊するのは危ない壊れ方だ。筋かい材の品質確保と柱頭柱脚の引き抜きの設計方法を含め、靭性確保の方法の検討が必要だ」と宮澤さんは話す。

Bの室内側の片筋かいが、中間で折れている様子(写真:宮澤健二)

筋かい端部の被害の様子。金物と筋かいを留めているクギが抜けて、筋かいが引き抜けている(写真:宮澤健二)
実は、粘り強さを示す終局耐力を盛り込んだ00年からの耐力壁の評価方法で筋かいを評価すると、告示の壁倍率を下回ることがある。東京都市大学教授の大橋好光さんは「筋かいはサイディングや石こうボードに挟まれる形で使用すれば、押さえ効果で多少の耐力増が期待できることなどから、告示の見直しは行われなかった。地震で面材が破損して押さえ効果がなくなったために破壊しやすくなった恐れがある」と指摘する。
2000年基準の住宅に被害が生じたことに関連して、識者が注目している問題の一つは、基準ぎりぎりで設計している住宅の問題だ。
過去に実施された震動実験では、基準ぎりぎりの耐震性能を満たす住宅は、基準の想定を上回る、阪神大震災で観測されたJMA神戸波で倒壊する場合のあることが確認されている。今回のような基準の想定を上回る地震動ならば、倒壊するリスクが高いことを認識する必要がある。
01年に完成した住宅Cは、柱頭柱脚金物で接合していた柱が折れたり引き抜けたりして崩壊した。25kNのホールダウン金物のアンカーボルトが切れていた。

1層崩壊して1階の柱などが引き抜けたり折れたりしている住宅Cの外観。ALC板を外装材に張っている(写真:日経ホームビルダー)

アンカーボルトが破断した25kNのホールダウン金物の様子。この柱はほぞが切れて引き抜けた(写真:宮澤健二)
これほど大きな引き抜き力が生じた原因として大橋さんが推測するのは、外装材に重いALC版を使うことを考慮しないで壁量計算していたのではないかということだ。壁量計算では外装材の種類を問わないので、基準ぎりぎりの耐震性能しかなかった可能性がある。
住宅AやBで、引っ掛け金物で取り付けていたサイディングが落下していることにも着目したい。サイディングが落下したことで、地震時に面材としての余力や筋かいの押さえ効果がなくなり、基準ぎりぎりの耐震性能になっていた可能性がある。
「連続する地震動に対処するなら、建築基準法施行令の必要壁量を2000年基準の1.2~1.5倍にする必要がある。しかし、同基準の住宅の倒壊はほとんど本震だけによるものだったので、必要壁量の改定よりも、設計図面をしっかり描くことが大切だ。同施行令46条は地盤が軟弱な区域に建てる場合は、必要壁量を1.5倍にすることを定めているので、それを実効性のある制度に改正すべきだ」。宮澤さんはこう指摘している。
五十田さんは、「2000年基準ぎりぎりの耐震性能で設計するのではなく、余裕をもたせることが重要だ」と話す。
以上ですが
この記事は、より生々しくてすごいですね。
ここでの最大の問題は、やはり余裕を持って設計していなかったのでは・・・
と言うことにつきると思います。
それと、耐力をとるならば、やはり筋交いよりも面材
サイディングよりも塗り壁
といったところ
ですから
耐力の最低を等級3の1.5倍で、きちんと重い壁などの割り増しをきちんととって
正直に設計することがたいせつですね。
2016-05-22 Sun

昨日は、お休みを頂いて行ってきました
フィールドオブクラフト イン倉敷
全国のいろんな作家さん
革製品、陶器、布、木のおもちゃ、木製品・・・・・
とにかく一品、逸品
手をかけて造ったものが勢揃い
見るだけでも楽しくなってしまうイベントです。
私も、毎年一つは何かを買って帰るのですが
今年は写真のこれ。
革の靴、といっても自分の足に合わせて造ってくれる、まさに逸品もの
を思い切って買ってしまいました。
逸品もので、人気も高いせいで、ものがくるのが今年の年末
というのがちょっと待ち遠しいですが、
今から博のが楽しみです。
作家さんが一つ一つ真心と、信念を持って造りあげる
まさに作品
そんなとこ、家づくりにも通じる
好きなところです。
2016-05-20 Fri
現場の方がちょっとだけ落ち着いてきましたので、先日から書いている耐震についてのお話熊本地震を検証している大学のお偉いさんが検証結果を発表しています。
これについて、私が私見を挟むのはどうかと思いますので
以下ご紹介。
1.5倍の耐震強度必要 基準内で倒壊の恐れ
熊本地震のような2回の震度7の地震で建物の倒壊を防ぐには、現行の耐震基準より約1.5倍の強度を備える必要があることが、京都大大学院工学研究科の竹脇出(いずる)教授(建築構造学)らの研究グループの解析で分かった。現行の耐震基準は震度6強〜7の地震1回に耐えることを想定しているため、震度7級の地震が連続して発生すると基準を満たした建物も倒壊する危険性があるという。熊本地震では前震に耐えて本震で倒壊した建物もあり、連続する震度7級の地震への対応が課題として浮上している。
竹脇教授によると、鉄骨造りで震度7相当のエネルギーを1回加えることで倒壊する建物と、同じエネルギーを2回加えて倒壊する建物の強度を独自に開発した計算手法で比較した。その結果、1回目の地震でダメージを受けて変形した建物は揺れに対する抵抗力が低下し、2回目の地震に耐えるためには現行基準の5割増の強度が必要だった。
また、日本建築学会が、震度7を2回観測した熊本県益城町で、新耐震基準の規定が強化された2000年以降に建てたとみられる木造家屋400〜500棟を調査したところ、9棟が倒壊するなど17棟が全壊したとみられることも判明している。全壊した家屋の中には太さや長さが不適切なくぎを使うなど、設計上の配慮不足や施工不良が数多く見つかっており、関係者から耐震基準の引き上げも含めた対策強化を検討すべきとの声も上がっている。
竹脇教授は「建物の構造によって必要な強度は変わるので、全ての建物に1.5倍の強度が必要というわけではない。それでも連続する大きな地震に対応するには、(はりなどに取り付けて震動を吸収する)制震ダンパーを設置するなど建物の抵抗力を高めることが重要だ」と話す。さらに、過去の地震被害に応じて建物に求める強度を地域によって割り引く「地域別地震係数」が、熊本を含む九州では基準値1に対し0.8〜0.9になっていることを挙げ「係数を引き上げれば設計段階で建物の強度を高めることができる」と指摘する。【山下俊輔】
以上記事ですが
先日私が書いた記事覚えてますか??
建築基準法とはまたワンランクアップした品格法に基づく住宅性能表示制度のこと
あの表でありましたよね。
建築基準法レベルが最低レベルで、その1.2倍が等級2,その1.5倍が等級3 って
この記事でいう1.5倍ってそのことなんですよ。
正直
この記事を読んで、私自身、ほんとにほっとしました。
だって、今までに経験のない連続した地震
経験のない以上、それに実際に耐えられるかどうか、学者先生はもちろん、私ごときが分かるはずがない・・・・
でも、地震に強い家は最低限造らねばならない
という義務感、責任感から、ここのところずっと等級3をクリアできる性能の住宅を提供してきました。
ですから
それが正しかった!!ということがここで証明された
というのはとても喜ばしいことです。
あとは、ここにも書いてあるとおり
施工品質をどう確保するか、ということ。
これは、いままでも現場主義でいた私にとって
いままでも厳重にやってきたことですが、これからも手綱をゆるめることなく
大工さんにも、よりしっかり理解してもらいながらやらねばならないことだです。
次回も記事をご紹介します。
より生々しいかも・・
2016-05-11 Wed

息吹木の家の近況
先日ご報告したとおり、MK邸はDIYも終わり、ついでにプロの塗りも終わり
後は電気工事、水道工事、外構工事、その他雑多なことをやるのみ
とは言っても、雑多とひとくくりにしたものが結構いろいろとあるので
大変かな・・・・
美咲町のOO邸は、大工さんが造作工事の真っ最中
ですから、こちらの仕事としては、細かな収まりの相談、検討・・・・
大工さんもがんばってはくれているのですが、
大きくて、いろいろとやることがあるため、まだまだかかりそうです。
そして、久々津山のKG邸
これは初めての登場ですが、ただいま古屋の取り壊し中
そして、そして、この14日に建前を控えている倉敷のIT邸
トラックに材木を積み込み
ただいま建前の準備真っ最中です。
そんなこんなで、忙しくて、
先日から書きかけていた構造の話も進まずじまい・・・(汗)
建前が終わってしばらくすると落ち着く・・・かも
ためになる記事
がんばって書いていきます。